[名詞 / 名詞句]: Whataboutism
複数形: whataboutisms
IPA表記: /ˌwʌt.əˈbaʊ.tɪ.zəm/
読み表記: ワットアバウティズム
意味:
批判や困難な質問をされた際、論点を直接答えずに「じゃあ、○○はどうなんだ?」と別の無関係な事例を持ち出して相手を攻撃し、注意をそらす手法のこと。
一般的な訳語:
論点のすり替え、逆質問、どっちもどっち論。カタカナで「ホワットアバウティズム」と表記されることも増えていますが、日本語の文脈では「論点のすり替え」と訳すのが最も自然です。
詳細:
この言葉は、冷戦時代にソ連が西側諸国からの批判をかわすために「じゃあ、アメリカの差別問題はどうなんだ?」と反論したスタイル("What about...?")に由来します。現代の政治やSNSの議論では、自身の不祥事や矛盾を指摘された際、対立する陣営の過去の行動を引き合いに出して「お互い様だ」という空気を作り、議論を無効化するネガティブな戦術として扱われます。論理的誤謬(アド・ホミネムの一種)として批判の対象になることが多い単語です。
ネイティブな組み合わせ:
- Resort to whataboutism (論点のすり替えに訴える)
"Whenever the politician is asked about the scandal, he resorts to whataboutism by mentioning his opponent's past."
- Textbook whataboutism (教科書通りの論点すり替え)
"Comparing this minor error to a major crime is a textbook whataboutism."
- Classic whataboutism (典型的な論点すり替え)
"That's a classic whataboutism designed to distract us from the actual issue at hand."
動画から切り取った生の文:
"(10:15) ...the tool in their Batman utility belt that they always resort to, the tried-and-true what aboutism, they are now saying like, 'Oh, this wasn't a big deal when Obama did it.'"
彼らがいつも頼りにしている、バットマンの武器ベルトに入っているようなお決まりの道具、そう、あの「論点のすり替え」です。彼らは今、「オバマがやった時は大した問題じゃなかっただろ」なんて言っています。
"(10:48) ...this is not the slam dunk comparison that the MAGA cult thinks it is. Because guess what? It was blasphemous when that was happening with Obama, too..."
これはMAGA信者たちが思っているような、決定的な比較(論破)にはなっていません。なぜなら、オバマの時に起きていたそれも、同様に冒涜的だったからです。
例文内の重要語句:
- resort to: (他に手段がなくて)〜に訴える、〜を手段として使う
- tried and true: 信頼のおける、お決まりの、使い古されたが確実な
- blasphemous: 冒涜的な、神聖を汚すような
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