慣用句: To Say The Least
IPA表記: /tuː seɪ ðə liːst/
読み表記: トゥ・セイ・ザ・リースト / too say thuh LEEST
意味:
事態の深刻さや混乱の度合いを意図的に下限に抑えて提示し、実態はそれを遥かに凌駕していることを逆説的に強調すること。
一般的な訳語:
控えめに言っても、どう控えめに見積もっても(政治・報道分野では「控えめな表現を用いてもなお」「過小評価を恐れずに言えば」)。
詳細:
話し手が言葉のトーンを意図的に手加減している主観的な配慮を表すTo Put It Mildlyに対し、To Say The Leastは修辞技法である緩叙法(litotes)に基づき、「提示した表現が事実の最低基準(the least)に過ぎない」という客観的なスケール感の引き上げを意味します。To Put It Mildlyは「角が立たないよう和らげて言うならば」という話し手の主観的な言動のブレーキに焦点が当たります。一方、To Say The Leastは発言の末尾に添えられることで、直前で述べた形容詞(confusingやproblematicなど)が事態を記述するための「絶対的な最低ライン」に過ぎず、現実の深刻さや矛盾は語られた言葉の枠組みを遥かに超えて暴走していることを論理的に暗示します。政府高官と大統領の公式見解が正面衝突するような政治的失策において、主観的な気配りではなく「どんなに言葉を慎重に選んでも実態の深刻さを隠しきれない」という冷徹な状況把握を突きつける文脈では、To Put It MildlyではなくTo Say The Leastが極めて重い批評的機能を果たします。
ネイティブな組み合わせ:
- Understatement To Say The Least (控えめに言っても過小評価である)
"Calling the sudden market collapse a minor correction is an understatement to say the least."
市場の突然の崩壊を単なる小幅な調整と呼ぶのは、控えめに言っても過小評価だ。
- Problematic To Say The Least (控えめに言っても極めて問題が多い)
"The legal loopholes in the newly drafted energy bill are problematic to say the least."
新しく起草されたエネルギー法案に見られる法的な抜け穴は、控えめに言っても極めて問題が多い。
- Challenging To Say The Least (控えめに言っても極めて難題である)
"Meeting the revised carbon emission targets within three years will be challenging to say the least."
3年以内に改定された温室効果ガス排出目標を達成することは、控えめに言っても極めて難題である。
動画から切り取った生の文:
"(5:55) Now we've got a situation where his own secretary of state and he are at odds about the reason for pulling these planes out. It's confusing to say the least."
現在、国務長官と大統領の間でこれらの爆撃機を撤退させた理由を巡って意見が食い違う事態に直面している。控えめに言っても混乱を招く状況だ。
"(6:01) I—it's, um, it's confusing to say the least."
何と言いますか、ええと……控えめに言っても混乱していると言わざるを得ません。
例文内の重要語句:
- Understatement: 控えめな表現、過小評価
- Market collapse: 市場の崩壊
- Legal loopholes: 法的な抜け穴
- Carbon emission targets: 温室効果ガス排出目標
- At odds: (意見などが)食い違って、対立して
- Pull out: (部隊や軍備を)撤退させる、引き揚げる

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