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2026年6月1日月曜日

20万ドルのレゴ巨額詐欺事件の全貌。被害者サイドが逮捕された!?米国ユタ州で起こったカルト教徒達の腐敗

総額20万ドルのレゴ紛争とBricks and Minifigsを巡る強奪事件の全貌

総額20万ドルのレゴが消えた、大手チェーンBricks and Minifigsを巡る強奪事件の幕開け

海外のレゴコミュニティだけでなく、全米のネットユーザーを震撼させている前代未聞のスキャンダルが勃発しました。事の始まりは、一見すると子供の玩具に過ぎないレゴブロックを巡る泥沼の紛争でした。しかしその実態は、警察組織の腐敗、大企業の闇、そして地域に深く根を張る宗教コミュニティの強固なネットワークが絡み合う、まるで映画のような権力スキャンダルへと発展しています。この事件を調査し、YouTube上で告発動画を公開したクリエイターのReckless Ben(レックレス・ベン)氏とその調査チームは、現在、地元警察から執拗な弾圧を受け、信じがたい苦境に立たされています。

悲劇の主人公となったのは、ブライアン・マンセル氏とその父親です。ブライアン氏の父親は、人生のすべてを費やして世界最大規模とも評されるレゴのスター・ウォーズ・コレクションを築き上げました。その総額は、約20万ドル(日本円で約3000万円以上)にのぼると推定されています。しかし、父親が重い病に倒れ、高額な医療費や今後の生活費を工面する必要が生じたため、家族は断腸の思いでこの大切なコレクションを手放す決断を下しました。

ブライアン氏がコレクションの売却先として選んだのは、アメリカで最大級のレゴ専門フランチャイズチェーンであるBricks and Minifigs(ブリックス・アンド・ミニフィグズ)のオレゴン州ケイザー店でした。このチェーンは、コレクターの間で安全かつ確実にレゴを売買できるゴールドスタンダード(絶対的な基準)として知られていたからです。ブライアン氏は当時の店舗オーナーと正式な契約を交わし、コレクションを店舗に預けて売れた分だけ手数料を支払う「委託販売(コンサイメント)」の形式で販売を開始しました。

しかし、ここから悪夢が始まります。ケイザー店のオーナー夫妻が個人的な理由で国外へ移住することになり、店舗の売却を計画し始めたのです。これを知ったBricks and Minifigsのコーポレート(本部)は突如として介入し、強引な手段でオーナー夫妻を店舗から追い出しました。さらに、新オーナーとしてブランドン・ベスト氏とジョシュ・ジョンソン氏という人物を送り込み、店舗の実権を掌握したのです。

店舗を乗っ取ったコーポレートと新オーナー陣は、ブライアン氏の20万ドル相当のコレクションをそのまま店内に留め置きました。ブライアン氏がコレクションの返却、あるいはすでに販売された分の支払いを求めたところ、彼らは腕を組み、冷酷にこう言い放ったのです。

私たちは委託販売などというビジネスはやっていない。したがって、この在庫は我々のものだ。返却する義務もなければ、一分たりとも支払う義務はない。

契約上、コレクションの所有権は依然としてブライアン氏の家族にありました。それにもかかわらず、企業側は「委託販売は規約違反であり、前オーナーと交わした契約は無効だ」と主張し、未払いのままコレクションを店頭に並べ、SNSで大々的に宣伝して販売を続けました。自分たちの所有物ではない商品を、金を支払わずに勝手に売り捌く行為は、客観的に見れば「組織的な窃盗および横領」に他なりません。ブライアン氏の父親が病に苦しんでいることを知りながら、彼らはその弱みにつけ込み、大切な財産を掠め取ったのです。

小額裁判所での勝訴と、夜逃げ同然で行われた店舗の永久閉鎖という異常事態

突如として20万ドルもの資産を奪われたブライアン氏の家族には、アメリカの一般市民と同様に、大手企業を相手に真っ向から裁判で戦うだけの資金力がありませんでした。アメリカにおける民事訴訟は極めて高額であり、弁護士を雇って本気で争えば、数万ドルから十万ドル単位の費用が瞬く間に消えてしまいます。弁護士たちも口を揃えて「相手に裁判を長引かされれば、コレクションの価値以上の裁判費用がかかり、最終的に骨までむしり取られることになる」と警告しました。

この理不尽な状況を見かねて立ち上がったのが、調査系ユーチューバーのReckless Ben(ベン)氏でした。ベン氏と彼のチームは、高額な司法手続きを回避しつつ、法的に相手の罪を確定させるための「裏口」を見つけ出しました。それが、スモールクレイムズコート(小額裁判所)と呼ばれる制度の利用です。

スモールクレイムズコートは、弁護士を介さずに個人が比較的少額の金銭トラブルを迅速に解決するための簡易裁判所です。費用がほとんどかからず、迅速に判決が下されるのが特徴です。ベン氏らはこの制度を活用し、店舗を実質的に運営していた法人を相手取って訴訟を提起しました。

驚くべきことに、Bricks and Minifigs側はこの簡易裁判を完全に無視し、出廷すら拒否しました。自らの正当性を証明する証拠が何もなかったため、戦うことを放棄したのです。その結果、裁判所はベン氏らの主張を全面的に認め、被告側の不戦敗となる「デフォルト判決(欠席裁判による勝訴)」を下しました。

法的な勝利を収め、これでブライアン氏の家族に賠償金が支払われるかと思われた矢先、事態はさらに最悪な方向へと転がりました。デフォルト判決が確定したわずか1日後、新オーナーのジョシュ・ジョンソン氏らは、店舗内に残されていたすべての商品を夜逃げ同然でトラックに積み込み、オレゴン州ケイザー店を「永久閉鎖」したのです。彼らは法的な賠償義務から逃れるためだけに、店舗そのものを消滅させるという暴挙に出ました。

ネット上では店舗が閉鎖されたことが一切告知されていなかったため、数日間にわたり、何も知らない顧客たちが営業していない店舗を訪れて困惑し、GoogleマップやSNS上に大量の低評価レビューを書き残すという異様な光景が広がりました。ベン氏は、この店舗の前に「私たちは高齢者から盗みを働いています」という同社の本質を皮肉った巨大な看板を設置し、この事件はレゴコミュニティの枠を超えて一気にバイラル(ネット上での爆発的な拡散)を引き起こすことになりました。

BAM本部による組織的隠蔽、前フランチャイズオーナーが暴露した決定的証拠

事件が炎上する中、Bricks and Minifigsの本部(コーポレート)は、世論を鎮静化させるために公式声明を発表しました。その内容は「本件は前オーナーと現オーナーの間で起きた個別の民事トラブルであり、本部はいかなる関与もしていない。また、本部の加盟店規約では委託販売を一切禁止しており、前オーナーの違反行為がすべての原因である」という、責任を全面的に加盟店に押し付けるものでした。

しかし、この保身に満ちた大嘘は、前オーナーであるクリスタル氏本人が自ら告発に踏み切ったことで、完全に粉砕されることになります。クリスタル氏は、本部に強制的に店舗を乗っ取られた当日の夜の防犯カメラ映像と、本部幹部らとの電話の音声データをすべて一般に公開したのです。

防犯カメラの映像には、本部から派遣された代表者がクリスタル氏を脅迫的に追い出す様子が克明に記録されていました。映像の中でクリスタル氏は「このレゴセットの持ち主(ブライアン氏)にはまだお金が支払われていない。これらをどうやって彼に返せばいいのか」と何度も問い詰めています。これに対し、本部の代表者ははっきりとこう答えていました。

我々がこの店舗を引き継ぐ。それと同時に、委託販売(コンサイメント)に関する法的責任や債務も、すべて我々本部が引き受ける。

この発言は、本部がブライアン氏のコレクションの存在を完全に認識しており、その引き継ぎに合意していたという動かぬ証拠です。

さらに衝撃的なのは、BAM本部の作戦ディレクター兼運営責任者であるカイ・マカリスター氏と、クリスタル氏との電話の音声記録です。マカリスター氏は、クリスタル氏が法的な解決を模索しようとした際、平然と以下のような脅迫を行っていました。

もしお前たちが法的なルートを選ぶというなら、それは極めて高くつく戦いになるぞ。お前たちにとって、それは決して良い結果をもたらさない。法的手段に出るなら、お前たちを徹底的に破産させてやる。これは脅迫だ。我々にはそれ以外の選択肢はないんだ。

大企業の幹部が、自らの優越的な立場と圧倒的な資金力を背景に、一般市民を公然と脅迫していたのです。マカリスター氏の声は、自らの権力に酔いしれているかのように、傲慢でどこか楽しげですらありました。さらに、クリスタル氏が提示したフランチャイズ契約書の原本には、「加盟店は本部が承認した範囲において、委託販売サービスを提供することができる」と明確に記載されていました。本部の「委託販売は規約で一切禁止されている」という主張は、自らの非を隠すための完全な捏造だったのです。

個人への訴状送達を阻むユタ州警察の不当な介入とヘロインを巡る虚偽通報

会社を意図的に閉鎖して賠償金の支払いを逃れたジョシュ・ジョンソン氏とブランドン・ベスト氏に対し、ベン氏らは次の法的手段として、店舗ではなく彼ら「個人」を相手取った民事訴訟を提起しました。アメリカの民事訴訟法において、裁判を正式に開始するためには、原告側が被告に対して「訴状と召喚状」を直接手渡して届け出る「プロセス・サービス(訴状送達)」という手続きが義務付けられています。

ベン氏は専門の訴状送達人(プロセス・サーバー)を同伴し、ジョシュ氏らの自宅があるユタ州アメリカンフォークへと向かいました。しかし、そこから、ユタ州警察による組織的で執拗な「ベン氏排除工作」が始まったのです。

ベン氏らがジョシュ氏の自宅周辺に到着した直後、突如として複数台のパトカーが彼らの車を取り囲み、赤色灯を回して強制的に停車させました。警察官が告げた容疑は「一時停止線で完全に停止せず、ローリングストップ(徐行による通過)を行った」という交通違反でした。

しかし、この取り締まりは明らかなでっち上げでした。不審に思ったベン氏が、後に情報公開請求を行って警察側のダッシュカム(車載カメラ)映像を取り寄せたところ、ベン氏の車両は停止線の手前で数秒間、完全に停車していました。警察は、ジョシュ氏の自宅に法的書類を届けようとするベン氏らを威嚇し、その行動を妨害するためだけに、違法な交通取り締まりを行ったのです。

さらに、警察側の行動は常軌を逸した段階へと進みます。数日後、再び彼らの車がパトカーに止められました。今回の理由は、さらに悪質極まるものでした。

お前たちの車の中に、大量のヘロインが隠されているという通報が入った。全員車から降りて、捜査に応じろ。

警察は、ベン氏らの車内に麻薬があるという「匿名のタレコミ」があったと主張し、彼らを路上に立たせて2時間以上におよぶ徹底的な車内捜索を行いました。もちろん、薬物など一切検出されませんでした。

この「ヘロイン所持」という嘘の通報は、ジョシュ氏が好んで使用する極めて卑劣な嫌がらせの手口でした。前オーナーのクリスタル氏の証言によると、ジョシュ氏は過去にも気に入らない人物を陥れるために「あの店は裏でヘロインを密売している」というデマを周囲に流し、警察を使って嫌がらせを行っていた事実が確認されています。いわゆる「スワッティング(嘘の重大犯罪通報を行い、警察の精鋭部隊を他人の家に突入させる犯罪行為)」を、ジョシュ氏は警察と結託して実行していたのです。

薬物が発見されなかったにもかかわらず、警察官たちはベン氏らを解放しようとせず、なんとかして逮捕する口実を見つけようと躍起になっていました。警察官の一人は、ベン氏の目を見つめながら「お前の目は glossy(光っている)、瞳孔が開いている。薬物をやっている証拠だ」と主張し、検査を強要しました。生涯一度も薬物やアルコールを口にしたことがないベン氏が「どんな薬物検査でも今すぐ受ける」と毅然と答えると、警察官たちは露骨に落胆し、無線で以下のように話し合っていました。

薬物では逮捕できないな。ストーキング罪を適用できるかコードを確認しろ。それがダメなら公序良俗違反だ。それもダメなら、何か適当な市条例を見つけて捕まえろ。とにかくこいつらをここに留めておく理由が必要だ。

地元住民の安全を守るべき警察官たちが、無実の市民を逮捕するために、法律を都合よくこじ開けようと「容疑の選定」を路上で会議していたのです。彼らは去り際に、ベン氏に向かって「お前は非常に危険な細い線を歩いている。ユタ州はカリフォルニアとはルールが違うんだ。ここでは俺たちのやり方に従ってもらう」と、不気味な脅迫の言葉を残しました。

銃器を構えたAirbnbへの突入とスマートフォンのロックを巡る強引すぎる逮捕劇

警察による妨害にもかかわらず、ベン氏らは諦めず、ジョシュ氏に対するアプローチを続けました。彼らはジョシュ氏の自宅前の公道(誰でも立ち入ることができる共有スペース)に、クラウドファンディング(GoFundMe)の開始を告知する看板を設置し、その写真をSNSにアップロードしようとしました。

これを発見したジョシュ氏は、即座に警察を呼び出しました。すぐに駆けつけた警察官たちは、看板を設置して撮影していたメンバーの一人、シェルドン氏のスマートフォンを「証拠として押収する」と言い渡しました。彼らは何の令状も持っておらず、合法的な押収手続きではないことは明白でした。

シェルドン氏は状況を理解し、スマートフォンを手渡すためにポケットから取り出しました。その際、画面がアンロック(解除)状態になっていることに気づいた彼は、個人情報を保護するために、電源ボタンを押して画面をロックしました。アメリカの法律において、令状のない警察官にロック前のスマートフォンの内部を覗き見られるのを防ぐために画面をロックする行為は、完全に合法的な自己防衛権の行使です。

しかし、シェルドン氏の親指が電源ボタンに向かうのを見た瞬間、警察官は獣のように彼に襲いかかり、スマートフォンを力任せに奪い取りました。そして、彼らの背後に立っていた中尉らの指示のもと、警察は「警察官の捜査を妨害し、証拠を隠滅しようとした罪」をその場で捏造し、シェルドン氏を暴力的に押し倒して手錠をかけました。

逮捕劇はこれで終わりませんでした。ベン氏らがユタ州滞在中に一時的にレンタルしていたAirbnb(民泊施設)の周辺に、多数の警察車両が配備されました。警察は、Airbnbの家主から「中にいる若者たちが、盗んできたレゴブロックを店内に隠し、どう処分するか話し合っているのを聞いた」という、不自然極まりない証言を得たと主張しました。

この、誰が聞いても捏造とわかる「盗難レゴの隠蔽疑惑」を根拠に、第四地方裁判所のロジャー・W・グリフィン裁判官は、ベン氏らの滞在先に対する「家宅捜索令状およびベン氏の逮捕状」をあっさりと承認しました。司法の最高責任者である裁判官までもが、企業の私兵と化した警察側の片面的なストーリーを無批判に受け入れたのです。

警察はライフルや拳銃などの銃器を構え、武装した状態でベン氏らのAirbnbを包囲し、ドアを激しく叩いて突入しました。無抵抗で両手を上げ、完全に指示に従っていたベン氏に対し、アメリカンフォーク警察のアダムソン副署長はベン氏の右腕を掴み、背中側に向けて限界までねじり上げました。

ベン氏の全身から鈍い音が響き、彼の右肩は完全に脱臼しました。ベン氏が激痛に叫び声を上げる中、警察は「ベンが逃亡しようとする兆候を見せたため、必要な物理的制圧を行った」と事後報告書に虚偽の事実を記録しました。後に公開されたボディカムの映像には、ベン氏が微動だにせず、完全に無抵抗の状態でアダムソン副署長に腕を破壊される様子がはっきりと映し出されていました。

身内を盲目的に保護する強固なモルモン教徒コミュニティのネットワークという背景

なぜ、一地方の警察組織が、一企業の民事上のレゴ紛争に対して、ここまで迅速かつ暴力的に「私兵」のように動くのでしょうか。なぜ、無実の市民に対して、ヘロインの虚偽通報や、一時停止無視のでっち上げ、および家宅捜索令状の発行といった超法規的な権力の濫用が平然と行われるのでしょうか。

被害者であるブライアン氏、そして現場で弾圧をその身に受けたベン氏らは、調査を進める中で、この地域の社会構造の根底にある「異常な癒着」の正体に突き当たりました。それが、ユタ州に強固な基盤を持つ「モルモン教(末日聖徒キリスト教協会)」のコミュニティネットワークです。

実は、Bricks and Minifigsの最高経営責任者(CEO)であるアモン・マクネフ氏、オレゴン州の店舗を差し押さえて閉鎖したオーナーのジョシュ・ジョンソン氏、ブランドン・ベスト氏の全員が、極めて敬虔な、あるいは地域で影響力を持つモルモン教徒でした。CEOにいたっては、モルモン教徒の最高学府として知られるブリガムヤング大学(BYU)の出身です。

そして、ベン氏らを不当に停止させ、虚偽のヘロイン容疑で車内を荒らし、令状なしでスマホを奪って暴行を加えたアメリカンフォーク警察署の警察官たちのほぼ全員が、同じモルモン教のローカルコミュニティに属する熱心な信者たちだったのです。

ユタ州の地域社会におけるモルモン教の結束力は、外部の人間には想像もつかないほど強固です。彼らにとって、コミュニティの「身内」が立ち上げた数百万ドル規模のビジネス(Bricks and Minifigs)は、教会に多額の寄付を行う優良な資産であり、守るべき同胞です。一方で、他州(オレゴン州やカリフォルニア州)からやってきて、その身内の不正を暴こうとするユーチューバーなどの部外者は、コミュニティの平穏を脅かす「敵」に他なりません。 彼らは、身内が犯した「20万ドルのレゴの横領」という犯罪行為から目を背け、あるいはそれを正当化し、コミュニティのネットワークをフルに活用して警察の権力を動かしました。宗教的な結束が、法執行機関の「公平性と正義」という大前提を完全に上書きし、無実の市民の人生を組織的に破壊するためのツールへと変貌させていたのです。

アメリカンフォーク警察署長による釈明動画の嘘をダッシュカム映像で徹底的に論破する

警察による異常な逮捕劇と暴行の様子がベン氏の動画で公開されると、ネット上はアメリカンフォーク警察への激しい怒りと批判で溢れかえりました。事態の深刻な炎上を受け、アメリカンフォーク警察署のトップであるキャメロン・ポール警察署長は、異例の公式ビデオ声明を公開し、警察側の正当性を主張しました。

しかし、この釈明動画こそが、警察側の嘘と欺瞞をさらに世に知らしめる決定打となりました。ポール署長は、まるで悪いことを隠している子供のように、蚊の鳴くような極めて細く、ささやくような声(ASMRと揶揄されるほどの小声)で、ベン氏側の告発を一つずつ否定していきました。

ポール署長は、最初の不当な交通取り締まりについて「我々の警察官は、ベン氏の車両が一時停止線の手前で完全に停止しなかった事実を確認したため、合法的に取り締まりを行った」と主張しました。しかし、ベン氏がすでに公開していた警察自身のダッシュカム映像には、車両が微動だにせず完全に停止している様子がはっきりと映っています。警察署長は、全国民が目にした客観的な映像証拠があるにもかかわらず、公式声明の場で「一時停止を無視した」という、あまりにもお粗末な嘘を平然と重ねたのです。

さらに、ポール署長はベン氏が動画内で肩の脱臼を証明するために提示したレントゲン写真(X線画像)について、重箱の隅をつつくような指摘を行いました。

ベン氏が動画で示したレントゲン写真には、隅に L(左肩を示すマーク)が写っている。しかし、アダムソン副署長が制圧したのはベン氏の右腕である。したがって、ベン氏の肩が脱臼したという主張は、視聴者を騙すための捏造である。

この指摘は、本質的な警察暴力を隠蔽するための極めて卑劣な論点のすり替えでした。ベン氏が使用したレントゲン写真は、動画編集において「肩の脱臼」という現象を視覚的に分かりやすく説明するために一般のフリー素材から引用した「イメージ画像(ストック画像)」に過ぎず、ベン氏は動画内で「これはイメージである」ことを明記していました。

実際にベン氏が警察によって負わされた肩の脱臼は、現場のボディカム映像におけるベン氏の悲鳴と、その後に彼が病院で受けた実際の診断書によって完全に証明されています。ポール署長は、アダムソン副署長が無抵抗の市民の腕をねじ上げて大怪我を負わせたという「暴力の事実」には一切触れず、編集上のストック画像の左右の違いだけを取り上げて、告発者全体を「ペテン師」に仕立て上げようとしたのです。

保職なしの逮捕状と告発者のメキシコ逃亡、レゴの枠を超えた権力犯罪が残した教訓

逮捕後、ベン氏は冷徹なニコ刑事が待ち受ける取調室へと送られました。ベン氏は「自分は一切のやましいことも、違法なこともしていない」という強い信念を持っていたため、弁護士の同席を求めず、警察に対して自分の調査のすべての経緯を正直に、かつ詳細に話しました。

しかし、アメリカの司法制度において「弁護士なしで警察に正直に話すこと」は、時に最悪の罠となります。ニコ刑事らはベン氏の善意の対話を逆手に取り、彼らがブライアン氏の父親を救うために立ち上げたクラウドファンディング(GoFundMe)の開設や、その看板の設置行為そのものを「ジョシュ・ジョンソン氏に対する組織的なストーキング(嫌がらせの継続)」と無理やり定義し、ベン氏を刑務所に逆戻りさせました。

ベン氏は一度目の逮捕の際、別のまともな裁判官の判断によって「警察側の容疑は極めて不当で馬鹿げている」として保釈を認められ、一時的に自由の身となっていました。しかし、これに激怒したBricks and Minifigsの現オーナー陣とユタ州警察は、さらに新しい虚偽のストーリーを構築しました。彼らは別の従順な裁判官の元へ行き、以下のような主張を盛り込んだ「新たな重罪逮捕状」の申請を行い、これを通すことに成功したのです。

Benjamin Schneider(ベン氏の本名)は、ジョシュ・ジョンソン氏とその家族に対する重大な身体的脅威であり、現在も逃亡してストーキングを指揮している極めて危険な人物である。したがって、次に彼を逮捕する際は、一切の保釈(No Bail)を認めず、即座に刑務所に収監すべきである。

この「保釈なしの逮捕状」が発行されたことにより、ベン氏はユタ州の土地を踏んだ瞬間に、裁判を待つことなく何ヶ月も刑務所の奥深くに閉じ込められることが確定しました。警察による物理的な暴力(肩の脱臼)を経験し、法的手続きが完全に捻じ曲げられたことを悟ったベン氏は、もはやアメリカの国内で合法的に戦うことは不可能であると判断しました。

ベン氏と彼のチームは、逮捕状の執行から逃れるため、身の回りの荷物だけをまとめて急遽アメリカを出国し、隣国であるメキシコへと逃亡(亡命)することを余儀なくされました。レゴブロックの委託販売トラブルから始まった事件は、大企業の隠蔽工作、警察組織による弾圧と暴力、そして最終的には告発者が国外への逃亡を強いられるという、国家規模の言論圧殺スキャンダルへと行き着いたのです。

現在、ベン氏はメキシコからの動画配信を続け、自らにかけられた不当な容疑を晴らし、ブライアン氏の家族が20万ドルの賠償金を受け取れるよう、国境を越えた戦いを継続しています。この事件が私たちに提示した教訓は、極めて重く、かつ恐るべきものです。それは、どれほど客観的な証拠があり、どれほど法的な正当性(裁判での勝訴)を持っていたとしても、強固な地域共同体と結託した大企業が本気で牙を剥いたとき、地方の法執行機関はたやすくその「私兵」となり、一人の一般市民の権利と自由を、法の美名のもとに徹底的に粉砕し得るという残酷な現実です。

📚 引用・リサーチ元リファレンス

本記事の執筆にあたり、以下の一次ソースおよび公開データを基に客観的なファクトチェックを行いました。

Reckless Ben 公式YouTubeチャンネル: 事件の全容を記録したドキュメンタリー『Part 1』および『Part 2』。警察官による暴行時のボディカム映像、違法な交通取り揃え時のダッシュカム映像、および前オーナーから提供された防犯カメラ映像を含む。

前フランチャイズオーナー(Crystal氏)による内部告発ビデオ: 差し押さえ当日の防犯カメラ映像、および本部幹部カイ・マカリスター氏による「法的手段に出れば破産させる」と言い放った実際の音声データ。

アメリカンフォーク警察署公式チャンネル: キャメロン・ポール警察署長によるビデオ声明。一時停止無視および肩の脱臼を否定する警察側の主張の一次情報。

オレゴン州マリアン郡簡易裁判所(Marion County Circuit Court): ブライアン・マンセル氏およびReckless Ben氏がBricks and Minifigsを相手取って提起したスモールクレイムズ訴訟の判決記録(デフォルト勝訴判決)。

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